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期待した通りの運用サポートに満足
2024年3月、阪急北千里線・千里山駅前に開業したおはな泌尿器クリニック。電子カルテの選定において院長の花井禎先生が重視したのは、丁寧な操作指導や様々な手段で運用支援してもらえるサポート体制。コンサルタントが提案した3製品から採用されたのが、メディコムの医事一体型電子カルテ「Medicom-HRf Hybrid Cloud」でした。導入後の運用において、どのような点を評価されているのか伺いました。
充実したサポートへの期待が決定要因
勤務医の初期の頃は紙カルテ運用も経験した花井先生ですが、病院向け電子カルテを長年使ってきたこともあり、開業に際しては当然電子カルテを導入しようと考えていました。
「ただ、IT機器全般に苦手意識があり、導入した現在ですら上手く使えているのか自信はありません」と話す花井先生。そのため導入検討ではコンサルタントに、「アナログ的な対応で手取り足取り指導してもらえる会社の製品の提案をお願いしました」(花井先生)。
要望を受けたコンサルタントから提案された電子カルテは、メディコムの他にオンプレミス型が1機種、クラウド型が1サービスでした。3社の販売代理店などから個別にプレゼンを受け、同時に実機を操作してみて導入を検討。クラウド型電子カルテについては、「自分で機器設定できたり、操作方法も自ら習得できたりする人なら問題はないものの、サポート対応には限界があると他の開業医から聞いていました」(花井先生)として候補から外れ、2社の製品を比較し採用されたのが、メディコムの電子カルテ「Medicom-HRf Hybrid Cloud」でした。
「カルテ画面の色使いも含めて見やすいというイメージを持ちました。操作もわかりやすそうな印象を受けたのがメディコムの電子カルテです」と花井先生。さらに採用を決定づけたのは、「販売代理店が何回か足を運び説明した際の担当者の対応態度が非常によかったこと」「サポートメニューや体制に期待できそうだったこと」だそうです。花井先生が求めた“手取り足取りのサポート”への期待が大きな決定要因でした。
「頻用シート」でカルテ入力の簡便化・効率化実現
実際に運用を始めてみると、病院向け電子カルテと大きく異なり戸惑いがあったと言います。その1つが、医事一体型電子カルテの特徴でもある会計情報がカルテ入力の際に常に付随して表示・記載されることです。Medicom-HRf Hybrid Cloudでは診察時の入力した時点で、リアルタイムで算定ルールに基づいたチェック箇所の詳細が表示され、その内容をもとに修正することができます。
「当初は違和感を持ちましたが、診療報酬点数を意識しながら診療が求められる開業医にとって理にかなった仕様だと理解できました」(花井先生)
とし、「慣れた今は会計情報がないと困る」とさえ話しています。
一方、カルテ記載をサポートする機能として、入力の効率化、記載漏れや入力ミスを防止できるシート入力ができることを非常に高く評価しています。その代表的なシートが自ら作成・登録した「頻用シート」です。同シートには腹部エコー、陰のうエコー、残尿測定などのすべての検査オーダー、膀胱洗浄や腎盂洗浄、膣洗浄といった泌尿器科特有の処置オーダーなどが登録され、それぞれの項目の詳細を選択チェックするだけで容易にカルテ入力ができるようにしています。また、その他にも日帰り手術、骨盤底筋を強化する治療器(エムセラ)やED治療などの保険外診療シート、投薬(感染症、一般2種類)シート、管理料シートなどを登録し、カルテ入力の効率化を図っています。
「シートを登録しておけば、ほとんどのカルテ記載が簡単・スピーディに入力できます。独自の頻用シートは非常に便利です」(花井先生)。
こうしたシート作成・登録は当初、メディコムの販売代理店からネットワークを介して遠隔操作するリモートメンテナンスを使い、電話で説明を受けながら作成したと言います。「非常に丁寧に教えてもらい、後に自分でも作成できるようになりました。投薬に関するシートなどは自分で作成して使っています」(花井先生)。
こうしたシートを利用した操作のカスタマイズは、カルテ記載の大幅な効率化に寄与しています。「カルテ記載が簡単・迅速にできることは診療業務そのものの効率化に影響しますし、私のようにIT機器の扱いが不得手でも使いこなせているのでとても助かっています」(花井先生)と好評です。
シームレスなシステム連携にも満足
診療業務の効率化という視点では、検査機器や生化学検査の外部依頼などと電子カルテの連携により業務を円滑に行えることも挙げられます。おはな泌尿器クリニックが導入している医用電子機器には、泌尿器科で最も重要で多用される超音波診断装置をはじめ、膀胱鏡検査装置、自動血球計数装置などが導入されています。超音波診断装置や膀胱鏡検査装置は医用画像ファイリングシステム(PACS)を介して連携しています。
「他のクリニック向け電子カルテは知りませんが、導入した機器、システムとの連携に問題はありませんでした。連携運用に関しても全くストレスなく利用できています」(花井先生)。
システム連携については受付・会計業務においても、オンライン資格確認用の顔認証付きカードリーダーはもちろん、予約・受付管理システム、自動精算機などを導入しました。
「予約・受付管理システムは、メディコムの販売代理店から提案された3社のシステムを比較検討しました。優先した点は、予約フローで最初に予約可能日が確認できること。初診の患者さんが予約する際に、患者情報などを入力した後で自分の希望受診日に予約できない場合、面倒になって予約を中断する可能性があるからです」(花井先生)
と、採用システム決定の理由を話しています。一方、自動精算機については、多くの開業医から最初から導入をした方がいいと勧められたそうです。また、クレジットカードやバーコード決済などキャッシュレス会計にも対応しています。
様々な手段で手厚いサポートを高評価
花井先生がメディコムの電子カルテ導入を決めた要因として挙げたのは、運用サポートへの期待。前述した入力支援機能のシート登録においても期待通り発揮されたようですが、サポートにおいて具体的にどのような点を評価されているか、あらためて伺いました。
「シート作成や操作がわからないとき、メールやFAXで問い合わせることもできるでしょうが、IT機器が苦手な私にとって、わからないことを文章で書くこともストレスになることもあります。(もっともアナログな)電話で対応してもらえるのはとても有り難いです。電話で話しながらのリモート操作など、臨機応変にサポートしてもらえます」(花井先生)。
おはな泌尿器クリニックを担当する販売代理店は神戸市の中心地にあり、高速道路を利用して1時間弱を要する距離。「今のところ診療中などのシステム障害などはありませんが、オンサイトでのサポートにもよく対応してもらっています」(花井先生)と話しています。
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おはな泌尿器クリニック
住所:大阪府吹田市千里山東2-27-10 千里山医療ビル3F
開業年月:2024年3月
診療科目:泌尿器科
従業員数:医師2名、看護師3名、事務スタッフ5名
Webサイト:https://ohana-uro.com/
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