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病院経営 医師 事務長 2025.02.28 公開

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「多職種連携のコミュニケーション改善に効果を実感」中小規模病院が実践する電子カルテを活用した業務改善

医療法人社団 秋桜 丸川病院が一般・療養型中小規模病院向けWeb型電子カルテシステム「Medicom-CK」の運用を開始して4年半。院長主導による業務改善活動を継続する中で、その加速のために電子カルテ活用に取り組み、業務効率化による職員の定時退勤や看護業務の質向上といった目標を達成してきました。実際、現場の職員は電子カルテをどのように運用し、成果を出しているのか各部門の責任者に話を伺いました。

※本内容は公開日時点の情報です

#機器選定ポイント #業務効率化 #紙カルテの電子化

目次

医療機関様概要

医療法人社団 秋桜 丸川病院

医療法人社団 秋桜 丸川病院

住所:富山県下新川郡入善町青島396-1
開業年月:1979年9月
理事長:丸川 忍 氏
院長:丸川 浩平 氏
診療科目:脳神経外科・神経内科・整形外科・内科・消化器内科・リハビリテーション科
病床数:38床(一般病床)
従業員数:109人
Webサイト:http://www.marukawa-hp.com/

診療業務の効率化、コメディカルとの情報共有促進

「多職種連携のコミュニケーション改善に効果を実感」中小規模病院が実践する電子カルテを活用した業務改善

丸川病院は従来、メディコムの病院用医事一体型電子カルテシステムを利用しており、外来診療でオーダリング機能を工夫しながら利用してきました。Medicom-CK導入によって、入院診療を含む病院全体の電子カルテ運用を実現するとともに、運用改善やシステム改修を重ね、電子カルテを活用した多職種連携ができる環境を整えました。

まず、内科部長の丸川洋平先生に、以前の電子カルテからMedicom-CKに変わって、診療業務にどのような効果が表れたか伺ったところ、次のように話しました。

「Medicom-CKは動作がスピーディーでストレスを感じません。また、Medicom-CKの活用により他スタッフとの情報共有ができるようになったことが大きい。以前は診療前の事前情報収集をはじめ、画像検査情報や生理検査情報など看護師が準備した情報を参照していましたが、オーダーも含めすべて電子的にリアルタイムで指示や情報取得ができるようになりました。診療・検査・会計までの時間短縮と効率化が実現し、患者の待ち時間も短縮されました」(丸川先生)

続けて、外来診療中に入院患者に対する情報取得や指示伝達ができるようになったことも大きいといいます。「病棟看護師視点でも、外来診療を行っている最中に電話連絡等で医師に確認を取ることは大きなストレスになっていたと思います。現在は電子カルテを確認すれば患者の病状変化や看護師が医師に伝えたいことなどが読み取れ、医師は状況に応じた的確な指示をその場で行うことができます。時間的な削減効果はもちろんですが、お互いに気を遣わずにコミュニケーションが取れることは、意外と大きな効果だと思います」(丸川先生)と話しました。

看護業務の効率化、ケアの質向上が実現

外来業務から病棟業務まで院内業務すべてをデジタル化し、病棟業務の効率化と看護の質向上が狙いの1つだった電子カルテ導入。従来は、オフィスアプリケーションで作成していた看護計画をMedicom-CKで実現できると見込んだことが、Medicom-CKを選定した理由でもありました。実際に運用している病棟看護主任の矢野沙紀氏は、運用成果を次にように話しています。

「当院では、患者一人ひとりの病態に沿った看護計画を立案することを重視していますが、Medicom-CKの看護計画機能はそうした観点でも非常に使いやすいです。計画に対する評価内容も一目で把握できるので、例えば私が休暇中に起こったイベントなどの情報も把握しやすく助かっています。」(矢野氏)

看護記録は指針に基づいた基本構成であっても、記載する場所をルール化しないと情報が埋もれてしまい、属人性も強くなりがちで複数名体制の継続看護も難しくなります。同院では業務改善に向け、職員が実際に利用しながら日々話し合う中で、より記載しやすく、情報共有しやすいテンプレートへの改良を進めています。「患者に問題があれば必ず、電子カルテ内の指定された場所に詳細を記載していくルールがあります。それにより重要情報が埋もれることなく共有でき、看護の質も向上していると感じています」(矢野氏)と運用成果を述べています。

また、病棟ではタブレット端末を複数台導入し、病棟ラウンド時あるいは病棟カンファレンスに利用しています。「タブレット端末で写真撮影できるため、例えば褥瘡などを画像記録することで言葉では伝わりづらい病態を担当者の主観を交えることなく、正確に経過観察できるようになりました」(矢野氏)と話します。

一方、看護記録の電子化は病棟看護だけでなく、外来看護業務でも変化をもたらしました。

外来においても看護師専用の看護記録テンプレートを作成・活用し、看護師が測定値を入力するだけで済むようにしています。「テンプレート入力により記録の時間短縮ができ、シェーマやタブレットを使った創部の写真取り込みなど、具体的で見やすいカルテ作成が可能になりました」と外来看護主任の西野里美氏は言います。

また、患者が希望する検査がある場合など、電子カルテ上に明示しておくと即座に医師から検査オーダーが発行されるなど、口頭やメモによる従来のコミュニケーションと比べて効率性が高まっています。外来処置室業務についても、医師のオーダーが電子カルテ内で実施場所ごとに患者名・オーダー内容が表示されるため、「処置室にくる患者が明確になり、その患者に採血を行うのか、注射・処置を行うのかという指示情報も電子カルテから容易に指示受けできるようになりました」(西野氏)といいます。

患者情報の取得時間が短縮、リハビリ成果向上へも寄与

丸川病院のリハビリテーション部門では電子カルテ導入以前からリハビリ支援システムを運用し、患者情報やリハビリ予定・実施記録の管理、実施計画書の作成などを行ってきました。ただ、単独でリハビリ支援システムを運用していたため、リハビリ処方箋情報や患者情報、入院患者のスケジュールなど、各所に分散している情報をセラピストが出向いて取得し、リハビリ支援システムに入力する必要がありました。

現在はリハビリ部門の端末で各部門の様々な情報が参照できるため、情報取得時間が圧倒的に短縮され、効率的に業務ができるようになりました。リハビリ総合実施計画書に記載が必要な患者情報は電子カルテで確認しながら作成できるし、患者スケジュールも電子カルテで把握できるため、リハビリスケジュールも即座に決められるようになりました。病棟看護師側も電子カルテからリハビリ実施記録を参照できるため、多職種連携が容易になったと感じます」とリハビリテーション科科長の井亦聖氏は話しています。

電子カルテ導入による作業効率化は、医業収益増に寄与するとともにアウトカムにも良い影響を与えたと続けます。「本来セラピストは1人1日あたり、20~22単位程実施できますが、情報収集に時間を取られると、13単位~15単位程しか実施できません。記録や情報収集の時間削減により、実施単位数の向上が可能になりました。一方、電子カルテ導入により担当者の思考を可視化できるようになりました。当院では複数のセラピストが複数の患者を受け持っていますが、共通の目標を見据えたリハビリが提供できるようになり、質が向上したと感じています」(井亦氏)

適正・効率的な医事業務を実現

医事課では、Medicom-CKの導入とともに病院用医事コンピューター「Medicom-HSi」を導入し、電子カルテとの情報連携運用を開始しました。従来の医事会計システム(レセコン)への入力作業が大きく簡素化され、医事科職員の業務効率が大幅に向上しました。

「電子カルテが導入されたことにより、登録されたオーダーのコスト情報がすべて医事システムに連携されるので、医事会計業務の負担が大きく軽減されました。これにより外来患者は、会計までの待ち時間がかなり短縮されました」(医事課主任 大江遙香氏)。同院の医事課は会計業務だけでなく入退院に伴う事務処理も担っており、各部署の情報が電子カルテ内で一元管理・共有化でき効率的な入退院業務が実現しました。

また、電子カルテとのコスト情報連携運用により、従前発生していた医事会計システムへの手入力による算定ミスや記載不備が減少し、「返戻率も低下した」(大江氏)といいます。「レセプトには詳記が必要になるものが沢山あります。医師への詳記作成依頼も電子カルテ内の機能を利用して行えるため、非常に便利になりました」(大江氏)

Medicom-HSiにはレセプトチェック機能がありますが、新システム稼働当初は利用しておらず、一度レセプトを紙にプリントアウトし、それをすべて医事課職員が目視で確認していました。「現在は紙レセプトの出力運用を取りやめ、チェック機能を有効に使いながらアナログ運用から脱却しています」(大江氏)と話しました。

トップダウンで始まった丸川病院の業務改善活動は、今や職員全員に浸透しており職員自ら取り組むようになりました。日々、各部門・職員間で話し合いを行う中で、電子カルテ運用を業務改善につなげるデジタライゼーションが推進されています。

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