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クリニック・薬局経営コラム

調和のとれた室内の色彩バランスは7:2:1

 かつて、病院や薬局など無菌状態や清潔感が求められる場所は、白を基調に青などの寒色系で内装されてきました。しかし、白は光の反射率がもっとも高く、視神経を疲れさせストレスを与える色です。白衣も、着る人の顔色をリアルに映しすぎ、疲れている時にはよけいに顔色を悪く見せてしまいます。清潔感はあっても、親密さや気楽さを感じにくい色だといえます。
 また、誰でも年齢とともに眼球の中の水晶体が黄変化し、青や緑、紫色などの寒色系が見えにくくなります。そこで、本来は、高齢者や体調の悪い人が訪れる施設ほど、人の肌色に近いピンクやオレンジ、黄色などの暖色系を上手に使うことが、求められるのです。

 調剤薬局を訪れる人の多くは、病院での診療後です。長い待ち時間や検査などで、心身ともに疲れた人も多いでしょう。色彩設計を活用して、ほっと一息つける空間を提供することは、重要なホスピタリティのひとつです。また、色彩設計の強みは、同じ価格の壁紙や床材、椅子などでも、テーマや目的を明確にして色彩配置することで、よい効果を生み出すということなのです。

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 まず、照明の明るさ(照度)を上げてみませんか。同じ広さの店内でも、明るさがあると広さや天井の高さは1割増しで見えます。店内が狭ければ狭いほど、照明を明るくするべきなのです。
 また、色調に統一感を持たせることも重要です。さまざまな色柄のポスターが四方の壁に貼られ、チラシや商品がとりとめなく陳列されていたりしませんか。それは「無秩序」というメッセージになり、煩雑さを感じさせ、不安や不信感を招きます。

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 もっとも簡単な統一感の持たせ方は次のとおりです。まず現在の内装で一番多く使われている色をベースカラーとし、補助の色を2つ決めます。この3色の分量は「7:2:1」と考えてみてください。

● 統一感のある内装の色バランス(例)
7:たとえば壁 ▼ アイボリー
2:たとえばイス ▼ 青
1:加えたい色 ▼ オレンジ
といった具合で主に3色に統一し、その他の色は整理してみるのです。こうして整った色彩空間の心地よさを実感しつつ、色彩設計を薬局経営に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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筆者情報

飯田 暢子(いいだ のぶこ)

1985年カリフォルニア州イメージコンサルタント・ライセンス取得。1988年株式会社フラックス設立。建築に色彩心理を取り入れる色彩設計のコンセプトを構築。これまでに色彩設計を手掛けた医療・高齢者・教育施設は約60棟。インテリア色彩設計のノウハウを広めるべく、空間色彩設計士の育成講座を実施中。

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