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  5. 院外処方? 院内処方? 点数や支出面などの違い

クリニック開業 医師 2020.08.05 公開

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院外処方? 院内処方? 点数や支出面などの違いとメリットデメリットを解説

「医薬分業」が進み、30年ほど前までは普通だった院内処方が近年は減少しています。今回は「なぜ院外処方は増加したのか?」「開業時はどちらを選択するのが有利なのか?」などについてお伝えします。

※本内容は公開日時点の情報です

#開業検討 #事業計画 #内装・設計

院内処方とは?院外処方とは?

患者が薬を受け取る方法には「院内処方」と「院外処方」があります。院内処方とは、診察を受けた医療機関で処方された薬を受け取ることをいいます。院内処方は医療機関で薬を渡すため、院外処方に比べて窓口負担額が低くなります。
院外処方とは、診察を受けた医療機関で発行された処方箋の薬を、調剤薬局で受け取ることを指します。院外処方は、処方箋料・薬剤服用歴管理指導料など追加料金が発生します。

院外処方? 院内処方? どちらを選ぶ?

院外処方を選択すると収支面で有利に

診察を受けたその病院やクリニックで薬を受けとる─。30年ほど前までは普通に見られたこの院内処方の風景が、近年では減少しています。いわゆる「医薬分業」が進み、院外処方を選択する医療機関が増えたためです。今回のメールマガジンでは、なぜ院外処方は増加したのか? 開業時にはどちらを選択するのが有利なのか? などについてお伝えしていきます。将来ご自身が独立して開業医となる際のヒントとなさって下さい。
「クリニックが得するから院外が増えているんだよ」と考えた先生も数多くいらっしゃるのではないでしょうか。その通り、院外処方が増えている原因は経営者サイドから見たメリットが大きいからに他なりません。例えば収入面でいえば処方箋料については院内処方の場合より高い点数となっていますし、支出面では薬剤購入費は当然として、薬剤師らの人件費や調剤関連機器のための費用が不要になります。

院外処方を選択すると収支面で有利に

選択のメリットが減少してきた院内処方

選択のメリットが減少してきた院内処方

もちろん院内処方にも収支上のメリットはあります。薬価差益と呼ばれる利益です。仮に薬を安く仕入れることができれば、患者が払う薬の値段(薬価)との差額はクリニックの収入となるのです。事実、以前はこの収入が無視できないほどに大きかったため、新規で開業医となる医師の多くが院内処方を選択していました。しかし、医療費削減の流れを受け、公定価格である薬価は年々引き下げられています。差益は縮小の一途を辿り、今では「ほとんどない」と断言する医師もいるほど。つまり財政的に見ると、院内処方を選んだクリニックは不利になる可能性が高いと言わざるを得ません。
また比較的小規模なクリニックにとって、院内処方に対応するだけのスペースを確保するのは難しいことでもあります。狭いクリニックに薬を大量に保管しておくよりも、院外処方にしてしまって診療スペースの拡充を図りたいと考える医師は少なくないでしょう。院内処方で開業するには、“クリニックの広さ”という物理的な制約も乗り越える必要があるということ。では、院内処方の選択にはメリットが全くないのでしょうか?

患者の利便性も含めた中長期的視野も重要

実はそうとばかりも言えません。今までお伝えしてきたのは、あくまで経営者サイドから見たメリット/デメリット。患者からの視点では少々様子が異なってくるからです。患者の中には、院外処方を「面倒くさい」と感じている人が少なくありません。体調が悪くて医療機関を訪れたはずなのに、クリニックから薬局へわざわざ移動して、その度に順番を待って支払いを済ませなければならないのです。さらにその支払い金額は、院外処方により高くなった処方箋料が含まれています。
手間も費用も負担増となれば、患者が院内処方を望むのも無理はありません。たしかに自分の都合に合わせて薬局を選べたり、飲み合わせなど薬についての詳しい説明が受けられるといった院外処方の良い点はあるものの、それらを理解し評価している患者はまだ多くないというのが実情です。つまり患者の利便性だけで比べると、院内処方が一歩リードといったところ。ここに着目して“あえて”院内処方を選ぶ医療機関も存在しています。患者本位のサービスが差別化となり集患につながれば、長い目で見た場合にはプラスとなるという考え方です。ご自身が開業される際には、ぜひこのような中長期的視野も取り入れて検討されることをお薦めします。

患者の利便性も含めた中長期的視野も重要
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