目 次
離島における在宅医療推進を目的に開業 電子カルテで医療安全、業務効率を推進
「通院困難者が増加する中で、在宅医療を手掛ける医師がいない状況を打破したかった」。所長の田上容祥先生は、開業の動機をこう話します。
田上先生は、現在の社会医療法人 種子島医療センターに改組する以前の田上病院で1999年から11年間にわたり病院長を務め、2001年に社会福祉法人 百合砂の理事長に就任。特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、デイサービスセンター、グループホーム、さらに障がい者就労継続支援事業所(B型)も運営しています。熊毛地区医師会会長も務める田上先生が、自ら在宅医療を中心に地域包括ケア体制づくりに乗り出し、百合砂診療所を中核に訪問看護ステーション「ミント」、デイケア、居宅介護支援事業所「百合砂」、「ハーモニーアイランドカフェ」などから成る「ハーモニーセンター」を開設しました。
田上先生が開業と同時に電子カルテを導入した理由は、口頭指示や手書き伝票などを原因とする医療事故の防止と、医療事務の効率化による職場環境の改善が大きな目的です。
「情報の発生源入力と情報共有が医療ミスをなくすという考えは、病院長時代に電子カルテ導入に踏み切ったときから持っていました。
また、多忙な医療事務からの解放により、ワーク・ライフ・バランスを実現していこう、と伝え続けてきました」
Medicom-HRIIIを選定したのは、看護師でハーモニーセンター長の西田恵吏子さん。電子カルテのデータが直接レセコンデータにシームレスに反映されるレセコン一体型であり、レセコンの信頼性と安定性で高い評価を得てきたメディコムであったことが採用理由の1つだったといいます。「医療事務スタッフの業務軽減や間違いのない会計業務に貢献してくれています。使い勝手もとてもよく、いい電子カルテに出合えました」と田上先生。 また、訪問診療時にはノートPCを携行し、患者宅で所見、処方・検査オーダーもすべて入力しています。「モバイル端末によるリモート操作はとても役立っています。すべて患者宅で入力できるので、帰院してからの事務作業を減らすことができています」。
現在、訪問看護ステーションとは電子カルテによる情報共有を実現していますが、「今後は介護福祉施設との医介情報連携を図っていくことが課題」と、種子島の地域包括ケア実現に向けて、田上先生は意欲的に取り組まれています。
電子カルテ導入の決め手
信頼と安定性あるレセコンとシームレスに一体化した電子カルテが、医療事務を効率化できると考えました
「いい電子カルテに出合えた」と評する理由の1つに、販売代理店のサポートも含まれるという田上先生。鹿児島市内からジェットフォイルで1時間半かかる種子島ですが、離島という地理的条件を感じさせない担当者のこまやかなサポートを高く評価しています。
導入メリット 1
シート入力を活用・より簡潔な病名入力を実現
使い勝手のよさを実現する機能として、メディコム電子カルテの特長である、テンプレート化によるシート入力を田上先生は評価しています。特に便利な入力支援として病名入力を挙げます。「例えば、肩関節、挫傷、右・左というように1つずつ入力しなければならないところを、あらかじめ設定することで、数クリックでの入力が可能です」。併存病名の入力の際には、さらに容易な入力が可能であると、柔軟で多彩な入力方法のよさを強調しています。
整形外科の病名入力画面では、右側・左側・両方のそれぞれに適応病名を設定。極力クリック数を抑えて簡潔操作を実現。
導入メリット 2
医療事務スタッフの業務軽減・電子カルテで会計情報確認
医療事務作業を極力削減したいと考えてきた田上先生。Medicom-HRIIIを評価する1つにレセコン一体型の特長を生かした容易な会計チェック機能があります。1画面でカルテ記載内容から、会計に必要な情報が会計画面に表示されるので、間違いのない効率的な会計業務が行えます。「最終確認もひと目で分かり、医事スタッフはとても作業が簡単で早いと言っています。医事業務の効率化により、受付・会計担当は1人でこなせています」と田上先生。
画面左にカルテ記載内容を、右に会計計算を表示する会計確認画面。カルテ記載と医療事務それぞれの機能、使い勝手を考えた分かりやすい会計画面。
導入メリット 3
医療ミスの削減と情報共有の徹底に貢献
電子カルテ導入の目的は、口頭指示や手書き伝票などを原因とする医療事故の防止だという田上先生。「重複入力のムダや転記ミスなどをなくし、スタッフ全員が情報共有することで医療ミスを削減することができます」と、スタッフ間のメモ伝達や口頭指示はなくし、全員が電子カルテで確認することを徹底しています。スタッフ間の情報共有は、全員で患者さんをケアしていこうというチーム医療の推進にも役立っています。
口頭指示やメモによる伝達は一切なくし、電子カルテですべてのデータを共有することにより、医療ミスを削減しています。
島内の在宅医療に注力/地域包括ケア体制の一端を担う
2015年11月に種子島に開業した「百合砂診療所」。社会福祉法人 百合砂が、訪問看護ステーション、デイケアセンター、居宅介護支援事業所を併設した「ハーモニーセンター」として開設しました。種子島の地域包括ケア体制の一端を担うことを使命に立ち上げました。その診療業務を支援しているのが、メディコムの電子カルテシステム「Medicom-HRIII」です。
百合砂診療所
診療科目:整形外科、リウマチ科、リハビリテーション科
住所:鹿児島県西之表市鴨女町98番地
HRシリーズ(電子カルテ)について
製品の特徴・機能・操作など気になることがございましたら、
お気軽にお問い合わせください。
オンラインデモも承っております
メディコム製品のご相談はこちらHRシリーズ(電子カルテ)の
導入事例
-
名古屋むらもと内視鏡クリニック 栄院様村元 喬 先生
診療所 HRシリーズ(電子カルテ)
3社連携でシームレスなデータ運用を実現。内視鏡クリニックの業務効率を大幅に向上。
診療所 HRシリーズ(電子カルテ)
-
おかもと循環器クリニック様岡本 浩 先生
診療所 HRシリーズ(電子カルテ)
心臓リハビリテーションを身近で提供/かかりつけ医として心疾患の予後改善・予防に取り組む
診療所 HRシリーズ(電子カルテ)
-
みなと元町小児科様大内 勇児 先生
診療所 HRシリーズ(電子カルテ)
患者のニーズを捉えた診療環境へ
診療所 HRシリーズ(電子カルテ)
導入製品のご紹介
HRシリーズ
(電子カルテ)
「単純な業務ミスが生じる」「業務の品質が定着しない」「患者と向き合う時間が少ない」「レセプト業務で疲弊してる」という悩みをMedicom-HRf Hybrid Cloudが解決します。