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“先確認”にも対応した先進性など薬局のスタッフ全員が「満足」
兵庫県の南西部、姫路市のベッドタウンでもある太子町で、今年2月1日、菊井康晴先生(薬剤師)は太子調剤薬局を開局しました。菊井先生は2001年から同県たつの市で2店舗の薬局を運営。太子調剤薬局は近隣の整形外科医院の開設に合わせて開局したもので、同クリニックを中心に1日40~50枚の処方せんを応需しています。
「開局当初から予想以上の多さに驚きました。太子町には整形外科医院が少ないことに加え、人口が増加傾向にあるため、スポーツ外傷の小・中学生から腰痛・関節痛の高齢の患者さんまで、幅広い年齢層の患者さんが来局されます」と菊井先生は説明します。
菊井先生が特に重要視しているのが、近隣の医師との信頼関係の構築です。「適切な処方監査や服薬指導を行うには、処方意図を汲むことが欠かせません。そのため、整形外科医院の先生とは毎日のように面会して意見交換を行っています」
そう語る菊井先生が開局に当たって頭を悩ませたのは、電子薬歴システムを導入するかどうかでした。紙薬歴は一覧性や見読性が高く、独自の記入や表現上の工夫が容易というメリットがあります。しかし、薬歴を探す手間や事務作業にかかる時間、薬歴棚のスペースなどを考慮すると、「これからは電子薬歴の時代ではないか」とも感じていたとのこと。そこで、試みに「PharnesIII-MX」を使用してみると、使い勝手や操作性の良さを実感したそうです。
「一覧性や見読性の点で、『PharnesIII-MX』は全く問題なく、それどころか今回と過去4回分の処方比較が1画面で確認できるなど、非常に優れた機能を持っていることが分かりました」と菊井先生。同局薬剤師の井口寛之先生も「このシステムのおかげで受付業務から患者さんからの聞き取り(先確認)、処方監査、服薬指導、会計など、主要な調剤業務が効率化でき、スタッフ全員が満足しています」と「PharnesIII-MX」を高く評価しています。
スキャン取り込みや情報共有など使って分かる良さを実感
「PharnesIII-MX」導入のメリット
必要な事項を漏れなく記録・作業効率もアップし、スタッフ全員の満足が得られる
■“先確認”のための有用なツールに
2014年4月の調剤報酬改定では、薬剤服用歴管理指導料の算定要件として、処方せん受付後、服薬状況や残薬の状況、後発医薬品使用の意向確認などを調剤前に行う“先確認”が義務化されました。「PharnesIII-MX」はキーボードと液晶部分(タブレット)が分離するタイプのノートパソコンで利用できるため、“先確認”の有用なツールとなると菊井先生は指摘します。「『PharnesIII-MX』であれば、待合スペースにタブレットを持って行き、情報の収集・記録を同時に行うことが可能で、非常に便利です。このことも、導入の決め手の1つとなりました」(菊井先生)
また、初回/再来テンプレートを利用すれば、薬歴に記載が必要な事項を漏れなくスピーディーに記録しておくこともできます。井口先生は「聞き漏れがなくなることは大きなメリット」と高く評価しています。
■電子薬歴の優れた一覧性、見読性を実感
電子薬歴に対する不安・懸念も払拭されたそうです。
「患者さんの薬歴表紙、監査情報、過去薬歴などの必要な情報を一度に表示できるので、一覧性に優れています。また、今回と過去4回分の処方内容を横並びで確認でき、しかも変更部分が色付きで分かりやすく表示される点も作業の効率化につながると判断しました」(菊井先生)
■処方せんのスキャン取り込みでスピードアップと入力ミス軽減
導入後、意外に思ったのは、2次元コード付きの処方せんを発行する医療機関が多かったことだそうです。「オプションで処方せん2次元コード入力ソフトを付けましたが、処方せんのデータを簡単に取り込めるため、スピードアップと入力ミス軽減に役立ちます。しかも、処方せん原本をスキャンし画像として取り込めるので、タブレットを患者さんのところに持って行けば、患者さんに処方内容を見せながら説明できるというメリットがあります」(菊井先生)
■情報共有により、同時進行でのサポートも可能
さらに、同一の患者情報を複数のスタッフで同時に見ることができるのは、電子薬歴の大きなメリットだと菊井先生は話します。「紙薬歴は一度に1人しか見ることができませんが、電子薬歴では情報共有が可能なため、別のスタッフが同時進行でサポートできます。これらの点からも、『PharnesIII-MX』は非常によくできたシステムだと思います」
新規開局に伴い、悩んだ末に導入
兵庫県揖保郡太子町の「太子調剤薬局」では、開局に伴い保険薬局用電子薬歴システム 「PharnesIII-MX」を導入しました。当初、「電子薬歴は一覧性や見読性で紙薬歴に劣るのではないか」という不安を抱いていましたが、現在では「薬局のスタッフ全員が満足できるシステムです」と、「PharnesIII-MX」を高く評価しています。
地域密着型保険薬局の果たすべき役割
目の前の患者に何ができるかを考えて注力することが薬局の存在価値を向上させ、地域住民の健康増進に結びつく
調剤薬局が地域医療に貢献するためには、薬剤師としての実力を身に付ける必要がある、と菊井先生は強調します。「新たな知見を理解し、その知識を服薬指導に生かす。そして、得られた経験を基にさらなる知識を習得する─。そうした日々の研鑽がなければ、どんな意見も通らないと思います。その一環として、近隣の医療機関と信頼関係を構築することも重要だと思います」
薬に関する責任をすべて受け止めるという意識を持ち、まず目の前の患者さんに何ができるかを考え、注力することこそが、調剤薬局の存在価値を向上させ、地域の人々の健康増進につながっていく、と菊井先生は考えています。
太子調剤薬局
職員:薬剤師2名、医療事務2名
兵庫県揖保郡太子町東南323-1
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