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診療報酬・調剤報酬 医師 事務長 2024.08.23 公開

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新設「医療DX推進体制整備加算」マイナ保険証の利用率で変動へ

※本内容は公開日時点の情報です

#メディコム医療政策ニュース

メディコム医療政策ニュース

《ここがポイント!》

  • 厚労省は20日、マイナ保険証の利用を後押しするため、医療機関や薬局の利用実績(利用率)などに応じて医療DX推進体制整備加算1、加算2、加算3のいずれかを算定する仕組みに10月1日に切り替えると告示した。
  • 中央社会保険医療協議会が決めたマイナ保険証の利用率の基準値は、10-12月の適用分は医療DX推進体制整備加算1が15%、加算2が10%、加算3が5%。これに対し、25年1-3月には医療DX推進体制整備加算1を30%、加算2を20%、加算3を10%にそれぞれ引き上げる。
  • 厚労省はまた、患者がマイナ保険証を利用するか、現行の健康保険証を利用するかで2区分にされている医科の初診時と再診時の点数を、12月1日以降はそれぞれ1点にすると、「医療情報取得加算」の見直しについても告示した。

~医療情報取得加算及び医療DX推進体制整備加算の取扱いについて(8/20付 通知)《厚生労働省》~

厚生労働省は20日、2024年度の診療報酬改定で新設された「医療DX推進体制整備加算」の見直しを官報告示した(資料1 2P参照)。マイナ保険証の利用を後押しするため、医療機関や薬局の利用実績(利用率)などに応じて医療DX推進体制整備加算1、加算2、加算3のいずれかを算定する仕組みに10月1日に切り替える。

この日に官報告示した医科診療報酬点数表の改正によると、医療DX推進体制整備加算の再編後の点数は加算1が11点、加算2が10点で、加算3は現在の8点に据え置く(資料1 3P参照)。

また、中央社会保険医療協議会が決めたマイナ保険証の利用率の基準値は、10-12月の適用分は医療DX推進体制整備加算1が15%、加算2が10%、加算3が5%。これに対し、25年1-3月には医療DX推進体制整備加算1を30%、加算2を20%、加算3を10%にそれぞれ引き上げる(資料2参照)。25年4月以降の基準値は中医協で改めて議論することになった。厚労省は、年末を目途に決める方針。

マイナ保険証の利用率は、レセプトの全枚数に占めるマイナ保険証の利用者数の合計。ただ、10月から25年1月まではオンライン資格確認件数ベースでの利用率(適用2カ月前)の使用も経過措置として認める。

医療DX推進体制整備加算1と加算2では、マイナ保険証の利用実績に加え、マイナポータルの医療情報に基づいて患者からの健康管理の相談に応じることも新たに要件にする。医療DX推進体制整備加算3には相談対応の要件を設定しない。

厚労省はまた、「医療情報取得加算」の見直しも官報告示した。患者がマイナ保険証を利用するか、現行の健康保険証を利用するかで2区分にされている医科の初診時と再診時の点数を、12月1日以降はそれぞれ1点にする。現行の保険証の新規発行を12月2日に終了させ、原則廃止することを踏まえた対応。

それに併せ、調剤での算定頻度を現在の「6カ月に1回」から「1年に1回」に減らす(資料1 18P参照)。一方、医科の再診での算定は現在の「3カ月に1回」を維持する(資料1 3P参照)。

(資料公表日 2024-08-20/MC plus Daily)

資料1:診療報酬の算定方法の一部を改正する件(厚生労働省)
資料2:医療DX推進体制整備加算及び医療情報取得加算の見直し

※本コンテンツは株式会社日本経営から提供を受けていますが、掲載内容につきましては、メディコムパーク編集部がタイトル・見出し等を一部編集・加工しています。

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