活用しないと損をする?! クリニックもSNSで情報発信
スマートフォンの普及とともにSNS利用率が急増
インターネットというメディアが市民権を得るにつれて、「クリニックもホームページやブログで情報発信すれば集患できる」という見解がWEBコンサルティング業者を中心として盛んに喧伝されてきました。しかし、いまやブログを運営しているクリニックはことさら貴重な存在でもなくなりましたし、ホームページにいたっては、都市部の新規開業医院では開設しないクリニックを探すほうが珍しくなりつつある状況です。
そんななかで新たに注目されているのが、FacebookやTwitterなどをはじめとするSNS。スマートフォンの普及が爆発的に進んだ今日の日本では、SNSから発信された情報に接する人々が大幅に増えています。総務省が2017年に発表した情報通信白書によれば、代表的SNSについては20代/30代でなんと90%超、40代で80%弱、50代でも60%超の高い利用率を記録しています(2016年時点)。一般企業もここに目をつけ、広告やキャンペーンなどのプロモーションをSNS上で大いに展開しています。この過熱ぶりをクリニックの集患に利用しない手はありません。
SNSは情報が流れていく「フロー型」のメディア
では「SNSで情報発信する話題としては何がふさわしいのか?」という疑問が湧き上がりますが、それを理解するにはまずメディアが持つ特性を頭に入れておく必要があります。SNSについて特に顕著なのは、時間とともに発信された情報が流れていく「フロー型」であるという特性です。中でもこの傾向が強いTwitterを見れば分かるように、一つのツイートはタイムラインに反映されては次のツイートに押し出されるように流れていくため、過去のものには検索エンジンからアクセスしづらい構造になっているのです。対して発信した情報が蓄積されていく「ストック型」のホームページやブログは、いつでも検索からの流入が期待できるという特性を持っています。
これを踏まえると、SNSは旬な情報の拡散や、患者さんとのコミュニケーションにふさわしいということが分かります。例えば「風邪や肺炎に注意」といった季節の注意喚起や、各種予防接種のお知らせ、休診日、クリニックで催すイベントの告知、院長・スタッフの近況報告などがあげられます。
語りかけるようなコミュニケーションを心がける
一方でSNSはソーシャル・ネットワーキング・サービスの名の通り、そもそもは個人と個人を繋ぎ合わせてコミュニケーションを楽しむサービスです。さらに情報が次々と流れていく点においては、対面による会話と類似しているとも言えます。そのため、あたかも目の前に語りかける対象がいるような、柔らかい口調で記事の文章を作成しても、さほど違和感を持たれないという性質も持っています。
これをしっかり意識して適切な記事を投稿すれば、読んでいる人にクリニックへの親近感を持ってもらうことが可能になるでしょう。先ほど例にあげたような記事を投稿する際も「インフルエンザ予防接種実施中」といった通り一遍の情報発信ではなく、「まずは充分な栄養と睡眠をとって下さいね。ご不安な方には予防接種もおすすめです」などといった具合に、医師としての誠実さ・優しさを感じさせるようなコメントになるよう心がけていけば、自然と集患にも繋がるでしょう。日頃から患者さんと正面から向き合っている先生であれば、その気持を文章にするだけ。もちろん医療広告ガイドラインを意識する必要はありますが、難しく考えずにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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