Medicom Park

  1. PHCグループ
  2. [ウィーメックス]メディコムTOP
  3. メディコムパークTOP
  4. 経営アイデアコラム一覧
  5. 不当な就職差別防止 ゲノム情報の取り扱い注意喚起 厚労省

報道 医師 事務長 2024.08.28 公開

記事をプリント
Twitter Facebook

不当な就職差別防止 ゲノム情報の取り扱い注意喚起 厚労省

※本内容は公開日時点の情報です

#メディコム医療政策ニュース

メディコム医療政策ニュース

《ここがポイント!》

  • 厚生労働省は、個人のゲノム情報による就職差別は法令で禁止されていることを示すため、労働分野でのゲノム情報の取り扱いに関するQ&Aを公表した。採用選考時や人事考課などで労働者が差別的な取り扱いを受けることがないように事業者側と労働者側での対応を整理している。
  • このQ&Aでは、ゲノム情報は「社会的差別の原因となるおそれのある事項」に該当し、求職者からの収集は禁じられているとしている。また採用後に、労働者がゲノム情報提出を拒否したことによる人事考課などの不当な評価を「不適切」だと明示。さらに、労働者が提出したうえで昇格や昇給の停止、異動や解雇といった不当な取り扱いを受けた場合、無効となるとの考え方も示している。

~ゲノム情報による不当な差別等への対応の確保(労働分野における対応)(8/20)《厚生労働省》~

厚生労働省は、個人のゲノム情報による就職差別は法令で禁止されていることを示すため、労働分野でのゲノム情報の取り扱いに関するQ&Aを公表した。採用選考時や人事考課などで労働者が差別的な取り扱いを受けることがないように事業者側と労働者側での対応を整理している。

求職者の個人情報については、職業安定法に基づき業務の遂行に必要な範囲内で収集することとされているが、Q&Aではゲノム情報は「社会的差別の原因となるおそれのある事項」に該当し、収集は禁じられているとした(資料P1参照)。また、労働安全衛生法に基づく健康管理のための情報としても、ゲノム情報を収集することは認められていない(資料P2参照)。

労働者は採用後にゲノム情報の提出を求められた場合も、個人情報保護法に基づき応じる必要はなく、提出を拒んだために事業者が人事考課などで不当な評価をすることは「不適切」だと明示している(資料P2参照)。

また、労働者がゲノム情報を提出し、それによって昇格や昇給の停止、異動、解雇といった不当な取り扱いを受けた場合は、いずれも職権の濫用に当たり、無効になるとの考えを示した(資料P3参照)(資料P4参照)(資料P5参照)。

ゲノム情報の活用を巡っては、医療分野での研究開発を推進していく観点から2023年6月に「ゲノム医療推進法」が施行されたものの、ゲノム情報の活用機会の拡大に伴い、不当な差別が生じる恐れがあることから、差別を防止するために必要な施策の実施を求める条項がゲノム医療推進法に盛り込まれた。これを受けて厚労省は、今回のQ&Aを取りまとめ、公表した。

厚労省の担当者は「ゲノム情報によって労働者に不利益が及ぶような取り扱いがあってはならない」とし、「既存の法令の中でも収集は禁止されているということをQ&Aの中で整理をした」と話している。

(資料公表日 2024-08-20/MC plus Daily)

資料:【ゲノム情報による不当な差別等への対応の確保(労働分野における対応)】

※本コンテンツは株式会社日本経営から提供を受けていますが、掲載内容につきましては、メディコムパーク編集部がタイトル・見出し等を一部編集・加工しています。

  • メディコムのオンラインデモメディコムのオンラインデモ

経営アイデア記事一覧へ


イベント・セミナーEVENT&SEMINAR

お役立ち資料ダウンロード

  • クリニック・
    病院
  • 薬局