《ここがポイント!》
- 厚生労働省は8日、救命救急センターの充実段階評価の項目見直しに関する取りまとめを2024年中に行い、26年から新しい項目で評価する案を「救急・災害医療提供体制等に関するワーキンググループ」に示し、おおむね了承された。11月頃まで議論を重ね、年内に結論を出す予定。
- 新たな項目案として、緊急外来に常に専従の看護師を配置することなどが提案されている。
~救急・災害医療提供体制等に関するワーキンググループ(第8回 8/8)《厚生労働省》~
厚生労働省は8日、救命救急センターの充実段階評価の項目見直しに関する取りまとめを2024年中に行い、26年から新しい項目で評価する案を「救急・災害医療提供体制等に関するワーキンググループ」(WG)に示し、おおむね了承された。WGでは、11月ごろまで複数回議論して年内に結論を出す。25年の評価では前年の実績を用いて試行調査を行う(資料10P参照)。
充実段階評価については、厚労省の22-24年度の地域医療基盤開発推進研究事業で項目の内容について検討することとされている。
同WGで、「救命救急センターの現状と評価に関する研究」を担当した坂本哲也参考人(公立昭和病院院長)が充実段階評価の項目の見直し案を提示した。
具体的には、新たな項目案として、▽救急外来に常に専従の看護師を配置(1点)し、加えて救急医療に関する専門性が高い看護師を配置している(2点)(資料31P参照)▽充実段階評価の妥当性について自施設以外の救命救急センター職員などの第三者による「peer review」を受けている(2点)(資料32P参照)▽大量輸血プロトコールを整備(1点)し、加えて施設内に外傷外科医などの養成研修の受講者がいる(2点)(資料33P参照)-の3つを提案。
また、第三者による医療機能の評価に関する現行の評価項目を変更し、医療機能評価を受ける第三者にJCI(Joint Commission International)を追加することも提案した(資料34P参照)。
さらに、診療データ登録制度への参加と自己評価に関する現行の評価項目も見直し、▽救命救急センターで診療を行った「AIS3」(外傷の重症度評価)以上の全ての外傷症例を「日本外傷データバンク」に登録している(1点)▽上記に加え、救命救急センターで診察を行った全ての自傷・自殺未遂者を「自傷・自殺未遂レジストリ」に登録している(2点)-ことを項目とするよう提案した(資料35P参照)。
(資料公表日 2024-08-08/MC plus Daily)
資料1:救命救急センターの充実段階評価について(厚生労働省)
資料2:救命救急センター 充実段階評価の改訂案
(提供 / 日本経営)
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