統合報告書 2023

PHCグループの事業戦略ヘルスケアソリューション

Medical Scienceによる
健康で安心な社会の創造に向けて貢献しています。

渡部 晴夫

渡部 晴夫

PHCホールディングス株式会社 執行役員
株式会社LSIメディエンス代表取締役社長

メッセージ

LSIメディエンスでは「Good Health Creator, MEDIcal + sciENCE、Medical Scienceによる健康で安心な社会の創造に向けて貢献します」を経営ビジョンとして掲げております。我々の使命はこれまで45年以上にわたり臨床検査サービスをご提供しながら培ってきた分析技術をベースに、正確な臨床検査結果をタイムリーに医療現場にお届けすることです。
また、病気の診断や健康診断のための臨床検査にとどまらず、新しい技術を積極的に取り入れ、より良いサービスのご提供を心掛けております。最近では、最先端の次世代シークエンサーを導入し、新しいがん治療に必須のがんゲノムプロファイリング検査のご提供を開始しています。
これからも、検査の高い品質とスピードを担保しつつ、新しい技術も取り込みながら、医療の発展に寄与してまいります。

概要

LSIメディエンスは、1975年に設立され、臨床検査事業と診断薬事業を行っています。
臨床検査事業では、診療所や病院において採取した患者さんの検体を臨床検査センターに集約し、様々な検査を行う臨床検査の受託事業を行っています。検査領域は血液学検査、生化学的検査、微生物学的検査、遺伝子関連検査等多岐に渡り、迅速に正確な検査結果を確実にお届けしています。
また、ドーピング検査においては世界で30か所の分析機関のうちの一つで、日本では唯一の世界アンチ・ドーピング機構(WADA)公認の検体分析機関です。
このような多様な検査領域で長きにわたり培ってきた分析力をコアに、検査結果の解析力を加え、新しいソリューションの創出を目指しています。
また、診断薬事業では日本で初めて臨床検査薬を開発して以来、POCTやラテックス試薬等、世界標準で高速・高精度の体外診断用検査機器や検査試薬の提供を通じて医療の発展を支えてきました。LSIメディエンスの診断薬事業は2023年11月1日のPHCグループの事業再編により、PHC株式会社診断薬事業部と統合しました。今後はグループ内シナジーを追求して、体外診断用検査機器や試薬の提供において、お客様のアンメットニーズに応えて参ります。

強み

  • 国内屈指の規模の臨床検査プラットフォーム
    臨床検査事業では、全国に営業拠点網を持ち、4,000種類以上の多種多様な検査項目をカバーしています。また、長年にわたる実績により大学病院からクリニックまで病院全般、行政機関等のお客様との強固な信頼関係を構築しています。
  • 徹底された品質管理
    国際認証を取得し、全ての業務領域で品質管理を徹底しています。
  • 先進的な取り組み
    検査において遺伝子解析・質量分析の高い技術力を有し、国内初の産学連携事例等、長年にわたり様々な先進的な取り組みを推進してきました。

FY2022スナップショット

売上収益956億円

※臨床検査サービス事業、メディフォード(株)(110億円)、診断薬・診断機器事業の売上収益

主要顧客

  • 病院/診療所
  • 製薬企業
  • 食品メーカー

主要製品・サービス

検査分析技術を基盤とするがん診断や遺伝子検査等の臨床検査を展開。更に、グローバルなアンチ・ドーピング活動を推進し、スポーツの健全な発展に貢献

  • 臨床検査サービス

    ラボオートメーション・システムで
    高度かつ多様な臨床検査ニーズに対応

    臨床検査サービス イメージ
  • 診断薬・診断機器

    幅広い製品ラインアップで
    迅速・的確な検査を実現

    移動式免疫発光測定装置

    移動式免疫発光測定装置 イメージ

    マイコプラズマ抗原キット

    マイコプラズマ抗原キット イメージ

    2023年11月1日より、
    「診断薬・診断機器事業」はPHC株式会社の傘下に移行

  • ドーピング検査サービス

    国内唯一のWADA※2認定ラボラトリーとして、
    グローバルなアンチ・ドーピング活動を推進

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  • 業界初製品

    世界初のラテックス凝集法光学的免疫測定装置(LPIA-1)
    (1982)

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    2023年11月1日より、
    「診断薬・診断機器事業」はPHC株式会社の傘下に移行

※1 自社調べ ※2 世界アンチ・ドーピング機構

LSIM事業部

LSIM事業部 イメージ

国内の臨床検査市場全体は2020~2022年にかけてコロナ関連の検査の需要が市場規模を押し上げる状況が続きましたが、中期的な成長率は約1%程度です。その中でも検査別にみると、一般的な血液学検査、生化学的検査と比較し、遺伝子やゲノム検査は2桁の成長が見込まれています。
検体を診療所・病院から収集し、主に東京の中央総合ラボラトリーで集中的に検査していますが、これらオペレーションをいかに効率化するかということも業界共通の課題です。

国内屈指の事業規模を誇る臨床検査受託事業を担う当社は、4,000種類以上の多種多様な検査項目をカバーし、これら全ての検査業務領域で精度管理と品質管理を徹底しています。高度な技術と厳格な精度管理、そして豊富な経験による成熟した情報処理基盤で信頼性の高い検査結果をご報告しています。
また、国内初の産学連携事例であるつくばi-Laboratoryをはじめ多様な産学連携大型案件を推進しています。

LSIメディエンスが注力する成長領域は抗がん剤治療開始時に用いられるがん遺伝子検査、多数の遺伝子を同時に調べられるがんパネル検査等のがんゲノム・遺伝子領域の検査、健常者を対象とした医療に捉われない新市場である未保険検査の受託拡大を図ります。また、地域の拠点病院やアカデミア等と戦略的パートナーシップを推し進め、地域のパートナーのラボ機能を利用することで投資を抑制し効率よく臨床検査を受託して地域戦略を展開していきます。