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ランチョンセミナーのお知らせ

第28回 日本がん免疫学会総会
第37回 日本バイオセラピィ学会学術集会総会
についてのお知らせ

7月10日(水)から7月12日(金)に、
昭和大学 上條記念館で開催される
第28回 日本がん免疫学会総会、
第37回 日本バイオセラピィ学会学術集会総会において、
ランチョンセミナーを開催いたします。

学会への参加を予定されている方は、
是非PHC株式会社バイオメディカ事業部の
ランチョンセミナーにもお立ち寄りください。

日時2024年7月11日(木) 11:40~12:30
会場第2会場(芍薬)

ライブセル代謝分析装置LiCellMoによるCAR-T細胞の代謝動態と機能との関連

お名前
三輪啓志 先生
ご所属
三重大学大学院医学系研究科
個別化がん免疫治療学

【要旨】

CAR-T細胞が標的抗原を認識し、活性化されると解糖系の代謝が著明に亢進する。ATP産生効率の点では、解糖はミトコンドリアでの酸化的リン酸化(oxidative phosphorylation:OXPHOS)より劣るが、その中間代謝産物を、細胞増殖やサイトカイン産生に必要な高分子合成に活用できることから、CAR-T細胞の機能発揮において有効と考えられる。
今回PHCのライブセル代謝分析装置LiCellMoを用いることにより明らかになった、細胞種や細胞内ドメインにより異なる特徴を示すCAR-T細胞の代謝様式を紹介する。

疲弊抵抗性CAR-Tと腫瘍微小環境制御による固形がんに対するCAR-T細胞輸注療法

お名前
加藤琢磨 先生
ご所属
名古屋大学大学院医学系研究科
分子細胞免疫学

【要旨】

造血器腫瘍に対して著効を発揮したキメラ抗原受容体導入T細胞(CAR-T)輸注療法の固形がんに対する適応拡大が期待されている。しかし、固形がんにおいては、輸注CAR-Tの低浸潤性やがん微小環境に於ける免疫抑制機構(免疫抑制細胞、免疫抑制分子、免疫抑制性代謝産物(乳酸など))がその有効性を損なっている。加えて、がん微小環境の貧栄養・低酸素状態における慢性的・持続的な抗原刺激が酸化ストレスを介してミトコンドリアの機能を障害しCAR-Tに疲弊をもたらすことも明らかになってきている。
今回、抗酸化剤によるCAR-Tと腫瘍の代謝リプログラミングにより効果の高いCAR-T細胞輸注療法の可能性について紹介する。

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