PHC
自律的
キャリア形成

「どのような成長の機会があるのか」「どのような環境で働くのか」PHCに入社した後のキャリア形成の内容が気になっている方も多いはずです。今回は新卒入社者とその教育担当、そして二人の関係を温かく見守っている社員に、実際の現場でのPHCのキャリア形成の内容を聞いてみました。

PROFILE

  • N.T

    バイオメディカ事業部
    技術部 電装制御課
    2021年入社

    大学院時代にはDNAの性質を利用したドラッグデリバリーシステムを研究。医療業界に興味を持った理由は、社会貢献が可能だと感じたから。最終的には医療従事者が使用する医療機器に注目し、PHCであれば影響範囲が広い仕事に携わると感じ、入社。

  • T.K

    バイオメディカ事業部
    技術部 電装制御課
    2016年入社

    大学、大学院で機械知能工学を専攻。その中でも、脳科学に関する研究を行っていた。「モノづくり×医療」という就職活動の軸を設定。多くの選択肢があったが、「ものづくり」への情熱や信念、それを実現する体制などに共感し、PHCへ入社。

  • H.T

    バイオメディカ事業部
    細胞培養ソリューション開発部 培養機器技術課
    2019年入社

    大学院では「植物のライフサイクル、再生学」を学び、「人と植物の寿命はなぜ違うのだろう」など、原理原則を追求。多くの人に貢献できる「医療」、そして、「基礎研究」という最上流の工程を支援する機器という、2つの条件に合致したのがPHCで入社を決意。

ゲームを通して、
ものづくりの
原理原則を知る。

T.K

私たちの部署ではまず入社してからの6ヶ月は教育訓練を実施します。実際の製品づくりを担当する前の準備体操に近い感じでしょうか。製品に使われている部品を使用して、ゲームを作ったりするなど、実践に近い形で学んでもらいます。

N.T

私がまずやったのは「15パズルのコンソールゲーム」。コーディングの基礎的な知識をもとに、C#でゲームをつくりました。苦戦する場面もあったのですが、T.Kさんが丁寧に教えてくれたので3日間で完成させることができました。

H.T

私もこのゲームを作った経験があるのですが、普通は2週間くらいかかるのです。N.Tさんのプログラミングの習熟度もわかり、「すごい新人が入ってきた!」と感じました。

N.T

その後は、製品基板を用いたドット絵のゲームを作成。ボタンを押すと実際にどう影響があるかなど、実際の製品基板仕様の理解も兼ねた取り組みなども行いました。楽しみながら、実際の業務に近いことを体験できて良かったです。

T.K

ゲームを育成に取り入れている理由は、開発に必要となってくる要素がバランスよく入っているからです。「目的を設定し、目標達成のための検討を行い、実際に動作させてチェックし、改善を行う」この一連のプロセスを体感してもらいながら、実務に必要になってくる知識も身につけてもらいました。

H.T

私は学校で生物系を学んでいたので、ことさらこのゲームが役立ちました。プログラムを組んで、実際のインターフェイスに表示させるという仕組みを体感し、「自分で考え、自分の手を動かし、実際のものとして形作る」というものづくりの原理原則が学べる点がいいですね。

年齢や社歴は関係ない。
「できる」と思えば
すぐに挑戦させる。

N.T

PHCには期待して、任せる風土が根付いています。「え、新人にこの仕事任せていいの?」「なかなか難易度が高い仕事だな」と思いながらも、任されると嬉しいです。H.Tさんは2年目から新製品のプロジェクトのリーダーですよね?

H.T

培養機器のソフトウェア開発のリーダーを任されたけど、はじめは当然ドキドキの連続。技術力を求められることは当たり前で、それに加えて多くの方々を引っ張る「ヒューマンスキル」の重要さも痛感したね。

T.K

PHCではけっこう当たり前にあることだよ。特に新商品も続々とでてくるから、その都度、リーダーとして挑戦する機会も生まれて、若手にも挑戦の機会が回ってくる。N.Tさんもかなり上流工程から携わるプロジェクトに入っているよね。

N.T

2年目は開発支援向けのソフト作成に携わりました。小規模なプロジェクトでしたが、上流から下流まで一貫して経験できたのが嬉しかったです。3年目からはより規模も大きく、そして要素検討など、最上流から携わるプロジェクトに挑戦しています。

H.T

工程を分業で行うのではなく、プロジェクトのスタートから上市までを担当できる点も、PHCの良さだよね。ものづくりの流れを掴むことができて、視野も広がるし、視座も高くなる。

T.K

はじめは、経験がないことだし、戸惑うことが多かったかもしれないけど、N.Tさんは自分で考え、行動できる姿勢があったし、先輩から可愛がられるキャラだったので、安心して見てましたよ。

自分で考え、
形作っていくプロセスを
経験してほしい。

H.T

先輩たちから可愛がられることは重要かも。周りの先輩たちは機械、電気、ソフトなど各分野のエキスパート。聞いてわからないことはないし、何でも相談に乗ってくれます。私も送られてきた資料が呪文のように見えた時があったのですが、「これは考えてもどうにもならないレベルだ」と感じ、すぐに聞きにいった経験があります。

N.T

そうなのです!特にT.Kさんは優しいし、言語化が上手い。私が組んだプログラムも、ちょっと確認しただけで「なぜこのプログラムか」「壁にぶつかっているのはどこか」を瞬時に汲み取り、フィードバックをくれます。

T.K

まさしくN.Tさんの次のステップは言語化かもしれないね。N.Tさんのスキルの高さはすごい。だけど、仕事は当然チームで進めるので「自分の思い」「自分の考え」を常に言葉にすることが求められるから。今だから言うけど、他の部署のメンバーとも仕事をしてもらったの。

N.T

なるほど、そういった意図があったのですね。たしかに、T.Kさんとも違ったタイプの先輩と向き合う中で、伝え方をとても考えました。

H.T

本当によく考えてくれてるよね。違った視点や意見を吸収する機会をつくってもらえてるなんて、当事者だと考えられない。年次があがって、N.Tさんと、T.Kさんのやりとりを見ていて、気付かされました。

T.K

仕事はルールやマニュアルがないので、想定外のことも経験しながら、解決策を導き出す癖をつけることが成長につながります。もちろん大変なこともあるので、そこは経験値を持った私やH.Tさんがしっかりと見守ります。

失敗、歓迎。
成功への糧にすれば
問題ありません。

N.T

まだまだ自分自身の成長を一番に考えて、行動しないといけないのですが、新卒入社者が入って自分が教育担当する際の参考として、T.Kさんのキャリア形成を支援するときのポイントを聞いてもいいですか?

T.K

本当に自分だけのオリジナルの考え方だけど、「モチベーション」「仕事の進め方」「技術」の順番を意識して、若手のメンバーには向き合ってるかな。

H.T

技術が最後なのですね。技術職なので一番先かと思っていたので、意外です。技術を一番先に教えた方が教える側は楽な気がしますが、順番の意図を聞いてもいいですか。

T.K

モチベーションは何をするにも大切なこと。これがないと、何をやっても意味がないから、日々の会話や仕草、メールの文面なんかを見て変化がないかを見てる。そして、「仕事の進め方」は、自走力かな。技術という答えを教えるのは簡単。重要なことはその答えにいきつく手法を身につけてもらうことだと思っているのです。

N.T

自分で考え、形作っていくプロセスを経験させながら、実務を進めていけるかが重要なのですね。思い返すと、自分の成長のために待ってくれたり、あえて意見を言わなかったりしていたことが思い浮かびます。

H.T

だから、答えにいきつくまでに、どんどん失敗していい。会社内でおさまる失敗は、失敗ではない。その経験も成功への糧にすればまったく問題ない。技術は、挑戦と失敗をくりかしながら、自然と身に付いていきます。

PHCのキャリア形成の特徴

POINT 01

少数精鋭で主体性を何より重視。自ら考え、行動する姿勢が身に付く。

POINT 02

各製品/各職能にプロフェッショナルがおり、共に働く中で様々な知識、経験を取得可能。

POINT 03

自分の専門分野以外の技術に関しても、e-learningやセミナーなどで学べる。

POINT 04

製品開発を企画から要素検討、設計、実装、検証、製造と全ての工程に携わるチャンスがある。