全国の調剤薬局勤務の薬剤師931名、調剤薬局チェーン勤務の薬剤師69名(計1,000名)を対象に、電子処方箋にまつわる知識の理解度についてリサーチを実施いたしました。
電子処方箋にまつわる知識の理解度調査
この記事は電子処方箋導入に必要なオンライン資格確認認知率についての第2回調査結果です。
今回の調査結果では、オンライン資格確認に対する認知度は57%でした。認知度とほぼ同じ割合で、すでに導入または導入を検討していると回答がありました。
前回と比較して過半数まで増加し、今後も認知度上昇・導入の進行が期待されます。
オンライン資格確認の認知・導入度
全国の薬剤師に、オンライン資格確認の認知度及び導入率についてお聞きしました。
過半数がオンライン資格確認について認知しており、前回の47%から認知度が15%上昇しました。
導入率については、前回より11%上昇した58%で、医師の約2倍以上がすでに導入しているという結果になりました。
また、年代別にオンライン資格確認の導入状況をお聞きしました。
50代までは50%以上が導入決定しており、若い世代ほどその傾向は強くなる結果となりました。60代以上へのアプローチが今後の課題と言えるでしょう。
オンライン資格確認義務化の認知度
導入を検討中・導入したくないと答えた薬剤師に対し、オンライン資格確認義務化の認知度についてお聞きしたところ37%以上が知っていると回答されました。また、未導入に対して罰則がある場合は導入すると回答した方が69%以上でした。今以上の導入率向上については、罰則の内容に左右されそうです。
全体として、前回の調査よりもオンライン資格確認の認知度・導入率ともに上昇し、電子処方箋運用開始にむけて着実に準備がなされているという印象でした。
今後さらなる普及の起爆剤は義務化や補助金であると思われます。
※構成比は小数点以下を四捨五入している関係で、構成比の合計が100%を前後する場合があります