電子処方箋の関心度調査
2022年1月の調査結果では、電子処方箋に対する認知度は42%でした。これに対して今回は50%と若干増加し、半数が電子処方箋を知っているという結果になりました。
周りでもまだ話題になっておらず、導入に対して様子見が半数程度にとどまりました。
ゆるやかに普及していることが見えた調査結果となりました。
電子処方箋の認知度
電子処方箋を知っているかお聞きしました。
認知している層は前回より8%増加し、50%という結果でした。
電子処方箋の導入意欲の高さ
電子処方箋の導入意欲の高さについてお聞きしました。
最も多かった回答は前回調査と同様に、周囲の反応を含め様子見をしたいという意見でした。
前回と数字に変化のない「様子見」層を可及に変える施策が必要と思われます。
また、年代別に電子処方箋の導入意欲の高さについてお聞きしました。
この結果では、年代に関わらず回答の半数が導入に対して前向き〜様子見という結果でした。
電子処方箋導入を様子見している層に、その理由をお聞きしました。
回答として半数を占めたのは、周囲の導入によって前向きに検討する、メリットが不明というものでした。
電子処方箋を導入した薬局のリストがWEB上に公開・共有され、進捗を追えるようになれば、他薬局も触発されて導入率が上がるかもしれません。
電子処方箋導入意欲の向上調査(補助金が出る場合)
電子処方箋導入に際し、補助金が出る場合は導入意欲が向上するかお聞きしました。
導入を前向きに検討する割合は59%に増加しました。
また、回答結果を年代別にわけたところ、60代以外はどの年齢層も半数以上が導入する傾向にありました。
電子処方箋の情報収集について
全国の薬剤師に電子処方箋に関する情報をどうやって検索・取得しているのかお聞きしました。
51%がインターネット、Webの情報を検索と回答し、前回同様にネット上では常に最新で詳細な情報の掲載が必要であることがわかりました。
今回の調査では依然として電子処方箋導入に様子見な層が多かったのですが、積極的な情報収集の姿勢も見受けられるので、前向きに検討しつつも様子見している状況と言えそうです。
今後の厚労省のアナウンスや勉強会での詳細な情報開示によって、電子処方箋導入へ能動的になる薬剤師の増加が期待されます。
※構成比は小数点以下を四捨五入している関係で、構成比の合計が100%を前後する場合があります