電子処方箋の関心度調査
今回の調査結果では、開業医の電子処方箋制度スタートに対する認知度は89%、勤務医は51.8%という結果になりました。
2023年8月の調査から比較すると、開業医の未認知層の推移は79%から89%へ10%増という結果でした。
電子処方箋の認知度
電子処方箋制度が開始されたことを知っているかお聞きしました。
開業医は前回調査から10%認知度が上昇しました。
電子処方箋の内容について認知度の高さを調査したところ、開業医は54%と前回調査に比べて未認知層の減少が見られました。一方で勤務医は27%と横ばいの結果です。
内容の認知については開業医に限りますが、今回の調査で初めて「認知層」が半数に達しました。
HPKIカードの認知率と保有状況
HPKIカードの認知率と保有状況についてお聞きしました。
開業医の52.5%がHPKIカードを認知しており、勤務医は28.8%がHPKIカードを認知しているという結果でした。HPKIカードを認知している人の中でも、特に開業医のHPKIカードの保有率は申請中も含めると60%でした。
前回調査と比べて開業医のHPKIカード認知率が10%増えており、開業医は電子処方箋の導入意向、態度変容も着実に進んでいることがわかりました。
電子処方箋の導入意欲の高さ
電子処方箋の導入意欲の高さについてお聞きしました。
前回の調査まで最も多かった「あまり導入したくない」という開業医の回答比率は減少したものの、「前向き」層は前回より1.5%の微増となりました。「導入済」の層は約5%増加し、少しずつ導入が進行していることがわかりました。
開業医を対象に、電子処方箋の導入に前向きな理由もお聞きしました。
理由として多かった回答は、「国の政策上、いずれ必要になる」というものでした。
開業医を対象に、電子処方箋の導入について後ろ向きである理由をお聞きしました。
最も多い回答を獲得したのは「国の政策に反対である」でした。
電子処方箋の導入後の感想
電子処方箋導入後の感想をお聞きしました。
前回調査と大きな変動はなく、最も多かった回答として「受付業務が効率化した」が挙げられました。
前回調査に引き続き、電子処方箋導入のメリットは受付業務が効率化される部分であることがわかりました。
電子処方箋導入意欲の向上調査(補助が出る場合)
電子処方箋導入に際し、補助金が出ることを知っているか開業医のみを対象にお聞きしました。
認知率は前回調査から51%に上昇し、過半数の開業医が補助金制度を認知していることがわかりました。
電子処方箋導入に際し、補助が出る場合は導入意欲が向上するか開業医のみを対象にお聞きしました。
3割が導入意向を示しましたが、依然として「様子見」の層は53%いることがわかりました。
電子処方箋の内容に対する知識の高さ
電子処方箋の内容についてどのくらい認知されているかお聞きしました。
重複投薬チェックができることなど運用必須要件の知識に関する認知は4割を突破し、徐々に内容理解が進んでいることが窺えました。