電子処方箋について、厚生労働省は7月25日に初めての医療機関・薬局向けオンライン説明会を開催しました。説明会ではいかような説明がされ、どのような反応があったのでしょうか? 今回は第1回オンライン説明会の概要と、医療機関・薬局の反応についてご紹介します。
7月25日に開催された、厚生労働省主催の医療機関・薬局向け第1回オンライン説明会の概略
7月25日に、厚生労働省主催で医療機関・薬局向け第1回オンライン説明会が開催されました。この説明会で初めて電子処方箋の内容を知ったという方も多く、さまざまな反応が寄せられました。
説明会では電子処方箋の導入メリットについて説明がされました。薬局側で後発薬に変更したり、過去の副作用やアレルギー、年齢や体の機能等を考慮した上で用量が変更されたりしても、その情報が次の診察で把握できることなどです。直近の処方や調剤情報も踏まえ、医師・薬剤師が質の高い医療を患者さんに提供できることがメリットとされています。
Twitter上の反応
オンライン説明会に対し、Twitterではさまざまな反応が見られました。中には「まだ先のことだと思っていた」、「患者さんの希望によっては紙の処方箋も発行することを知らなかった」など、電子処方箋に関する知識や準備がまだ十分ではない方の意見も見受けられます。
しかし、「処方時・調剤時ともに重複・併用禁忌のチェックができる」ことや、「薬剤師が処方医宛てにメッセージを残せる」ことなど、メリットを評価する声も多く寄せられていました。
オンライン説明会後には「電子処方箋」がTwitterのトレンド入りし、世の中の注目が集まっていることがうかがえます。
今から準備できること
2023年1月に電子処方箋が運用開始されるのに対し、今からできる準備はHPKI(公開鍵基盤)カードの取得、医療機関・薬局内の周知、オンライン資格確認の導入です。
運用開始まで半年を切り、準備期間も短くなってきました。電子処方箋管理サービス導入に係る費用については補助金制度が用意されていますが、2023年の3月末日までに導入すれば、より手厚い補助を受けることができます。なるべく早い段階で準備に着手することで、このようなメリットを享受しつつ、スムーズに運用を開始することができます。
今回は電子処方箋の第1回オンライン説明会への反応についてご紹介しました。運用開始が近づき、いよいよ電子処方箋が話題になり始めています。今後、医療機関・薬局側だけでなく、患者さん側からも話題に上る機会も増えるでしょう。ぜひ早めの導入準備をご検討ください。