PHCグループの中期経営計画「Value Creation Plan」を改定しました。患者さんへの医療アウトカムを最大化し、個々の治療に合わせて医療コストの最適化を図る「バリューベース・ヘルスケア」の実現を目指します。
PHCグループの多様性とこれまでに蓄積してきた技術力を生かすことで、新たな価値を創造し、医療の質と医療アクセスの向上、そして費用対効果の改善を推進する様々なソリューションを提供してまいります。
戦略|基盤領域と成長領域
基盤となる3つの既存事業の更なる強化と、事業間シナジーを追求した3つの成長領域に取り組み、新たな顧客や市場を拡大していきます。
基盤領域
- 糖尿病マネジメント:血糖値測定システム (BGM)における成長セグメントを強化します。
- ヘルスケアソリューション:デジタルヘルス領域におけるサービスのクラウド化や政策関連需要を取り込んでいきます。検査サービスおよび小型測定機器事業では、がん・遺伝子検査などを充実し、グローバル治験やPOCTの展開を強化します。
- 診断・ライフサイエンス:省エネ性能とIoT化を追求したライフサイエンス機器の新製品開発、及び開発・製造のグローバルオペレーションの最適化を推進します。また、品質向上した病理検査用機器のシェア拡大と、地域・セグメント別の販売チャネルを強化します。
成長領域
- 個別化検査・診断ソリューション:持続血糖測定システム(CGM)拡販とPOCTの開発を強化します。
- デジタルヘルスソリューション:事業間シナジーを通じて、従業員の健康・予防医療を支援する健康経営の充実、遠隔医療事務代行サービスによる医師向けソリューションを展開します。医療ビックデータを統合・分析し、医療費低減・治療効率の向上に貢献します。
- 先端治療開発ソリューション:事業相互の製薬顧客ネットワークをフル活用し、グローバルに拡販します。細胞代謝分析装置や病理検査用機器の製品ライナップを拡充し、将来的には病院向けの高品質・高速モデルを展開します。
財務目標|投資による成長加速
「Value Creation Plan」を通じて、売上高4,200億円、営業利益560億円を目指します。
1) 現状の事業ポートフォリオの前提
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