エラスターゼ1は、主として膵に存在する蛋白分解酵素の一つです。
膵疾患に特異的な膵酵素で、膵管や膵管分枝が閉塞された場合に鋭敏に上昇します。また、他の膵酵素に比べて血中半減期が長いという特長もあります。
そのため、膵疾患の中でも特に、膵癌、急性膵炎と慢性膵炎の代償期で病態を反映するため、臨床的意義が見出されています。
試薬の特長
従来のRIA法とは異なり、イアトロIRE1®Ⅱは、一般に用いられている自動化学分析装置(オート・アナライザー)で迅速に測定可能です。そのため、緊急検査にも、スクリーニング検査にも用いることができます。
- イアトロIRE1®Ⅱは汎用自動分析装置で短時間(15分以内)での測定が可能です。
- 早期膵癌の拾い上げに有用です。
- 急性、慢性膵炎のスクリーニングにも適しています。
参考文献
- 胆と膵,2022;Vol.23(6):481‐485