2005年4月入社。入社以来、血液検査機器の試薬設計を担当し、現在は設計リーダーとして新製品の開発を推進しています。
どんな仕事をしていますか？
私が担当している血液検査機器は、患者さんの傍らで医療従事者が血液検査を行うPOCT(Point of care testing)と呼ばれる製品です。この製品は試薬反応を行うセンサと、試薬反応を読み取る測定器で構成されており、測定開始から数分で血液成分の測定結果が得られます。簡便な操作ながら、大型機と同等の性能が得られるのがこの製品の特長です。毎年、国際認証を取得しており、お取引先様からも高い信頼を得ております。
現在、私はこの製品の性能をより向上させるべく、新しいセンサを開発しています。センサの重要材料である試薬の設計は、試薬反応を正確に制御するだけではなく、生産性や、材料の安定供給、品質管理の方法まで考慮する必要があります。そのため、プロジェクトメンバーとはあらゆる情報を共有し、抜けがないように開発業務を進めています。
仕事で一番大切にしていることは？
お取引先様のニーズに対応することはもちろんですが、製品の製造・管理に関わる全ての方のニーズに耳を傾けることです。いろいろな部門が関わってできる一つの商品ですので、それぞれの立場の方の意見を取り入れ、川上からいいものを流せるよう、設計に反映することを心がけています。
また、楽しみながら仕事をするようにしています。厳しい意見をいただいたりすることもありますが、その課題を解決できたときの達成感と自信が、次の課題解決へのエネルギーとなっています。