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プレスリリース:オンライン資格確認へ対応する、PHCの医療機関・保険薬局向け医事コンピューターとパナソニックの「顔認証付きカードリーダー(マイナンバーカード対応)」とのシステム連携について

2020年8月5日
PHC株式会社

PHC株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:森本恭史、以下「PHC」)は、このたび、オンライン資格確認(*1)への対応を目的として、PHCの提供する医療機関・保険薬局向け医事コンピューター(レセプトコンピューター)と、パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:片倉 達夫、以下「パナソニック」)が開発する「顔認証付きカードリーダー(マイナンバーカード対応)(*2)」とのシステム連携について、本格的に開発を進めることとなりましたので、お知らせいたします。これは、厚生労働省の主導のもと、2021年3月より医療機関および薬局に導入予定のオンライン資格確認等システムと、PHCの医事コンピューターとのシステム連携を可能にするソフトウェア開発の一環として位置づけるものです。2020年8月上旬より社会保険診療報酬支払基金のポータルサイトにて顔認証付きカードリーダーの申し込みが開始されることを受け、パナソニックの「顔認証付きカードリーダー(マイナンバーカード対応)」とのシステム連携を可能にするソフトウェア開発を、これよりさらに加速させ、オンライン資格確認の早期導入を推進いたします。

オンライン資格確認は、医療機関や薬局と、社会保険診療報酬支払基金および国民健康保険中央会をオンラインで結び、患者さんが提示するマイナンバーカードもしくは健康保険証を利用して保険資格の有効性を自動的にオンラインで確認する、新たな医療保険の資格確認システムです。現在、医療機関では患者さんの受付時に保険証情報の入力作業など、多くの業務負担が発生しています。オンライン資格確認等システムの導入により、マイナンバーカードおよび顔認証付きカードリーダーを利用した患者さんの医療保険資格および本人確認が可能となり、受付での確認作業の迅速化や、資格を失効した健康保険証を患者さんが提示した場合に発生する資格確認過誤の防止と、それによって生じる医療費請求の返戻作業の削減など、医療機関や薬局における業務プロセスの効率化を実現します。さらに、本システムを通じた全国民の医療情報の一元管理によって、患者さんの同意取得後に健診データや薬剤データの閲覧が全国の医療機関において可能となるため、患者さんに対する、より精緻な診断や適切な投薬などの医療サービスの向上も期待されます。

オンライン資格確認の動作の流れ
オンライン資格確認の動作の流れ

パナソニックの提供する「顔認証付きカードリーダー(マイナンバーカード対応)」は、空港やオフィスなどでの高い利用実績を誇る世界最高水準(*3)の顔認証技術を活用した、医療機関・薬局向けの顔認証端末です。マスクや眼鏡(*4)を着用した患者さんや、身長の低い方から高い方まで、さらには車椅子をご利用の患者さんでも認証が可能なユニバーサルデザインを採用しています。PHCは、同製品と医事コンピューターとのシステム連携において、厚生労働省の標準方式で必要とされる資格確認専用端末と、医事コンピューターとの一体化を実現し、患者さん本人の同意を得た上で取得した保険資格情報を、直接、医事コンピューターに登録します。このため、医療機関における資格確認専用端末の追加購入が不要となるだけでなく、新たな設置場所を必要としないため、診療所や薬局などスペースの限られた施設においても、無理なくオンライン資格確認を導入できます。

PHC提案方式と厚生労働省標準方式
PHC提案方式と厚生労働省標準方式の比較図

PHC株式会社は、糖尿病マネジメント、診断・ライフサイエンス、ヘルスケアサービスの事業分野で開発、製造、販売、サービスを行い、ヘルスケアソリューションをグローバルに提供するPHCグループの日本における事業会社です。このたび開発するPHCの医事コンピューターとパナソニックの「顔認証付きカードリーダー(マイナンバーカード対応)」とのシステム連携は、オンライン資格確認の普及と、メディコムブランドを掲げるPHCのヘルスケアIT事業を代表する医事コンピューターのさらなる活用推進を目的とするものです。

PHCホールディングス株式会社にて執行役員およびヘルスケアサービス共同ドメイン長を務める大塚孝之は、「当社は、このたびのパナソニックの『顔認証付きカードリーダー(マイナンバーカード対応)』とのシステム連携を通じて、オンライン資格確認の医療機関への導入を牽引いたします。政府は、同システムをデータヘルスの基盤として位置づけ、電子処方箋やPHR(パーソナルヘルスレコード(*5))など新たな医療サービス基盤の構築を進める計画で、今後、当社の医療ITシステムとの連携の機会も更に増加すると考えています。当社は、このたびのオンライン資格確認等システムと医事コンピューターとのシステム連携をはじめとする、クラウドを活用したサービス間連携を『Medicom Cloud コネクト』と名付け、患者さんと医療従事者をつなぎ、よりよい医療サービスを実現するために、さらなる拡充を図ります。日本のヘルスケアサービスにおいてベストインクラスのプレシジョンとデジタルソリューションを提供するリーダーとなることを目指す当社は、今後も、新たなシステム連携を通じて、より効率的で質の高い医療の実現に貢献してまいります」と述べています。

(*1) 厚生労働省HP:オンライン資格確認の導入について(医療機関・薬局、システムベンダ向け)
www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08280.html#hokensho1
(*2) パナソニックプレスリリース(2020/8/5)
news.panasonic.com/jp/press/data/2020/08/jn200805-3/jn200805-3.html
(*3) 2017年4月28日に公開されたNIST公式の評価レポート(IJB-A Face Verification Challenge Performance Report、IJB -A Face Identification Challenge Performance Report)における評価点において世界最高水準と認定。
(*4) 写真が不鮮明、マスクを深く着用等、顔の特徴が十分に取れない場合は認証できないことがある。
(*5) 個人の健康診断結果や服薬履歴等の健康等情報を、電子記録として、本人や家族が正確に把握するための仕組み。

<PHCホールディングス株式会社について>

PHCホールディングス株式会社は、2014年に設立され、PHC株式会社、アセンシア ダイアベティスケアホールディングス株式会社、エプレディア、株式会社LSIメディエンスなどを傘下に持ち、糖尿病マネジメント、診断、ライフサイエンスおよびヘルスケアサービスの事業領域において、開発、製造、販売、サービスを行うグローバルヘルスケア企業です。世界125カ国以上のお客様に製品・サービスをお使いいただいています。
www.phchd.com/jp

<PHC株式会社・メディコム事業部について>

PHC株式会社は、糖尿病マネジメント、診断・ライフサイエンス、ヘルスケアサービスの事業分野で開発、製造、販売、サービスを行い、ヘルスケアソリューションをグローバルに提供するPHCグループの日本における事業会社です。健康を願うすべての人々に新たな価値を創造し豊かな社会づくりに貢献することを経営理念として、付加価値の高い製品・サービスを世界125カ国以上のお客様にお届けしています。メディコム事業部は1972年に国内で初めて医事コンピューターを開発、発売して以来、事業ブランド「メディコム」を掲げ、電子カルテシステムをはじめとしたヘルスケアIT製品・サービスの提供を通じて、患者さんへの医療サービス向上と医療従事者の業務効率改善に取り組んでいます。
www.phchd.com/jp/medicom/about

<パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社について>

パナソニックグループの技術や法人向け製品、ICTソリューションを提供。システム開発・製造、販売、SI、施工、保守、運用サービスをトータルで手掛けています。また製造業で培った知見・ノウハウを活かし現場業務プロセスを改革する『現場プロセスイノベーション』で企業の経営課題解決を支援しています。
www.panasonic.com/jp/company/pssj.html

お問い合わせ先

PHCホールディングス株式会社 コーポレートコミュニケーション部
電話:03-6778-5311

以 上

※プレスリリースの内容は発表時のものです。
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